引っ越しのワクワク感の裏で、多くの人が頭を抱えるのが退去費用です。
「敷金がほとんど戻らなかった…」
「高額な修繕費を請求された…」
こんな体験談、SNSや口コミサイトでもよく見かけます。
でも実は――正しい知識と準備があれば、不必要な費用をカットできるんです。
お得ネコ🐾と一緒に、「原状回復のルール」と「損しないための具体的な行動」を学んでいきましょう。
第1章:原状回復とは?基本をおさえよう
「原状回復」と聞くと、入居時と全く同じピカピカの状態に戻さなきゃいけないイメージがありますよね。
でもそれ、実は誤解です。
国土交通省が発行している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、こう定義されています。
- 経年劣化や通常使用による消耗 → 入居者の負担ではない
- 故意・過失・善管注意義務違反による損耗 → 入居者が負担すべき
つまり「普通に暮らしていたら自然にできる傷や汚れ」は、大家さんや管理会社が負担すべきものなんです。
📌 例:
- 床が日焼けで色あせた → 大家負担
- 家具を置いた跡で軽いへこみが残った → 大家負担
- タバコのヤニでクロスが黄ばみ → 入居者負担
この違いを知らないまま退去すると、言われるがままに支払ってしまうリスク大!
第2章:入居者が負担すべき代表例
では、どんな場合に費用を請求されるのか?代表的なものを見ていきましょう。
- 🚬 喫煙による壁紙汚れや臭い
→ クロス張替えや消臭費用は自己負担になることが多いです。 - 🐶 ペットによる傷や匂い
→ フローリングの引っかき傷や尿染みなど。 - 🔨 故意に開けた穴や過度な使用
→ 画鋲程度ならOKですが、大きなネジ穴や棚を固定するための大穴はアウト。 - 💦 水回りの放置
→ カビやサビを放置した結果の劣化は入居者責任です。
👉 ポイントは「注意していれば防げたかどうか」。
第3章:大家・管理会社が負担すべきもの
一方で、あなたが払う必要のないケースもちゃんとあります。
- 🌞 日焼けによるクロスや畳の変色
- 🪑 家具設置でついた軽度の凹みや跡
- ⚡ エアコンや給湯器などの経年劣化
- ⏳ 長期間の使用による自然摩耗
これらはガイドライン上も「貸主負担」とされています。
ただし、知らないと「これもあなたのせいです」と請求されることがあるので要注意!
第4章:トラブルを防ぐための準備術
退去時に「えっ、こんなにかかるの!?」とならないために、入居中からできることがあります。
✅ 入居時チェックリスト
- 玄関・床・壁・天井・水回りを写真撮影
- 小さな傷もアップで残しておく
- 写真データは退去までしっかり保管
✅ 契約書チェックポイント
- 「特約」に修繕やクリーニング代が含まれていないか
- 原状回復の範囲が不当に広く設定されていないか
✅ 退去時の立ち会い
- 必ず同席し、指摘された箇所をメモや写真で残す
- その場で承諾のサインはしない(見積書をもらうだけにする)
第5章:退去費用を安く抑える交渉術
もし「これは高すぎる!」と思ったら、交渉する権利があります。
- 📖 国交省ガイドラインを根拠に主張する
- 💻 相場を調べて提示する
- 🛠️ 修繕を自分で手配できるか確認する
- 🗣️ 消費生活センターに相談(無料で対応してくれる)
実際に「20万円の請求が10万円に減額された」なんてケースもあります。
泣き寝入りせず、冷静に対応することが大切です。
第6章:よくあるトラブル事例
- 敷金30万円 → ほぼ全額クリーニング代に充当されたケース
- ペット禁止物件で内緒で飼育 → フローリング全面張替えを請求されたケース
- 立ち会いなしで高額請求 → 写真がなく反論できなかったケース
どれも「知識不足」や「証拠不足」が原因です。
第7章:豆知識・知って得する情報
- 敷金は退去から1〜2ヶ月以内に精算されるのが一般的
- 費用が高額すぎる場合は分割払いの交渉も可能
- 最近は裁判でも「経年劣化は入居者負担ではない」と判例が増えている
まとめ:退去時に損しないために
退去時の原状回復は、知識があるかどうかで数万円以上の差が出ることも珍しくありません。
🐾 今日のまとめ
- 経年劣化は大家負担、過失は入居者負担
- 入居時から証拠を残すことが大事
- 請求が高すぎる場合は交渉・相談できる
引っ越しは新しい生活のスタート。最後に余計なお金を払わず、気持ちよく新生活を始めましょう✨
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