1. はじめに|イラスト副業が注目される理由
「趣味のイラストを副収入に変えたい」
「自分の絵が“誰かに求められる”体験をしてみたい」
そんな想いを持つ人が、近年急増しています。
在宅ワークや副業の自由度が高まる中で、「絵が描ける」ことは大きな強みです。以前であればプロとして漫画家やイラストレーターを目指さなければ収入につながりづらかったイラストのスキルも、いまは個人でマネタイズできる時代になりました。
✅ 2025年、なぜイラスト副業が増えているのか?
- 在宅・スキマ時間でできる
通勤不要で、自宅にいながら副収入を得られるのが大きな魅力です。家事や育児の合間に作業できるため、主婦や学生にも人気があります。 - 「スキルシェア」文化の浸透
Skeb・ココナラ・SNSの普及により、個人がスキルを“商品”として販売するハードルが大きく下がりました。フォロワー0でも、実績がなくても始められる仕組みが整っています。 - 副業解禁で挑戦しやすくなった
働き方改革や副業容認の企業が増え、本業以外での収益源を持つ人が急増。趣味の延長でスタートできる“好きなことで稼ぐ”副業として、イラスト販売は選ばれるようになっています。
2. イラスト副業とは?どんな方法で収益化できる?
「イラストを売る」と聞くと、プロの仕事や企業案件のようなイメージを持つかもしれません。
ですが、現在は個人の趣味レベルの絵でも収益化できる手段がたくさんあります。
ここでは、イラスト副業で収入を得る代表的なパターンを紹介します。
✅ 主な収益化パターン5つ
1. 受注制作(コミッション)
→ Skeb、ココナラ、SNSなどで依頼を受けて描くスタイル。
依頼者の要望に合わせて、SNSアイコン、キャラデザイン、記念イラストなどを制作します。
- メリット:需要が多く、単価を上げやすい
- デメリット:納期ややり取りが発生し、手間がかかる
2. イラスト販売(ストック型)
→ BOOTH、SUZURI、LINEスタンプ、Adobe Stockなどに登録して、自分の描いたイラストや素材を販売。
在庫を持たず、自動で販売できる仕組みです。
- メリット:不労所得に近い/一度描けば売れ続ける可能性あり
- デメリット:ヒットしないと売れない/初動の工夫が必要
3. グッズ販売
→ 自作イラストを使って、Tシャツ・スマホケース・缶バッジなどを商品化し販売。
SUZURIやpixivFACTORYを使えば、1個から在庫なしで出品可能です。
- メリット:ファンができれば安定収入に
- デメリット:デザイン力やPR力も必要
4. LINEスタンプ販売
→ 自分のキャラクターやアイコンでスタンプを作成し、LINEスタンプとして販売。
審査はありますが、売れれば自動で収益化が可能です。
- メリット:資産型/ファンがつくと爆発力あり
- デメリット:ネタや世界観の設計力が必要
5. SNS経由のイラスト集客・マネタイズ
→ SNSに作品を投稿し、認知やファンを増やすことで、仕事依頼や有料コンテンツへの導線を作ります。
X(旧Twitter)やInstagram、Pixivなどが主戦場です。
- メリット:拡散性が高く、チャンスも広がる
- デメリット:運用や継続が苦手な人には不向き
💡 自分に合った副業スタイルを選ぼう
イラスト副業といっても、絵のスタイル・ライフスタイル・目的によってベストな方法は異なります。
「短期で稼ぎたいなら受注制作」
「じっくり育てていきたいならストック型」
「SNSが好きなら集客型」など、柔軟に選ぶのがポイントです。
4. おすすめのイラスト販売プラットフォーム5選
イラスト副業を始めるうえで欠かせないのが「販売・受注の場」。
ここでは、初心者にも使いやすく、実績ゼロでも始められるおすすめプラットフォームを5つご紹介します。
4-1. Skeb(スケブ)|匿名&非交渉で始めやすい
特徴
Skebは、依頼者が金額と依頼内容を提示し、クリエイターがOKなら受注できるシンプルなサービス。
やりとりは最小限で済み、交渉不要・匿名で気軽に始められます。
メリット
- 営業不要!勝手に依頼が届くスタイル
- 著作権譲渡なし、商用利用も不可なので安心
- ファンがつくとリピート依頼も
デメリット
- 受注率はプロフィール&実績次第
- 納期が短め(平均10〜20日)
向いている人
→ SNSでイラスト公開している人、無理なく始めたい人
4-2. ココナラ|自由度の高いスキルマーケット
特徴
ココナラは自分のスキルを「商品」として出品できるサイト。イラストだけでなく、ロゴ・似顔絵・マンガ・アイコンなど幅広いジャンルで利用されています。
メリット
- 価格や納期を自分で設定できる
- 購入者とのメッセージで柔軟に対応可能
- プロフィール次第で検索上位に
デメリット
- 競合が多く、差別化が必要
- 値下げ競争になりがち
向いている人
→ 営業や接客が苦ではない人、カスタム対応が得意な人
4-3. BOOTH(ブース)|創作系に強い販売プラットフォーム
特徴
pixivと連携しているグッズ・データ販売プラットフォーム。ダウンロード販売、フィジカルグッズ、電子書籍など幅広く対応。
メリット
- 在庫不要の「倉庫配送」サービスあり
- デジタルデータの販売も可能
- 同人誌や設定資料集などにも◎
デメリット
- 集客は基本的に自力(SNS必須)
- 制作・配送コストに注意
向いている人
→ オリジナルグッズや資料集を作りたい人、pixivユーザー
4-4. SUZURI/BASE|グッズ販売でストック型副業
特徴
描いたイラストを使って、Tシャツ・スマホケース・マグカップなどのグッズを「1個から」販売できるサービス。
メリット
- 製造・発送・在庫管理すべて不要
- 一度作れば“ほったらかし販売”が可能
- オリジナルブランド感を出せる
デメリット
- 利益率が低め(原価が高いため)
- 販促やSNS運用がカギ
向いている人
→ デザイン向けイラストが得意な人、ストック収益を作りたい人
4-5. LINEスタンプ・note・Canvaテンプレなど|資産型コンテンツ販売
特徴
一度作れば自動で売れていく“ストック型”のコンテンツ販売。特にLINEスタンプやテンプレ系は、初期労力は必要ですが、ヒットすれば継続的な収益に。
メリット
- 少額でも“積み上げ型”で利益が出る
- 一度作れば長く販売可能
- ファンとのつながりも生まれやすい
デメリット
- 売れるまでに時間がかかる
- 審査やフォーマット対応がやや面倒
向いている人
→ 長期的に副収入を得たい人、企画力やアイデアがある人
5. 初心者が失敗しやすいポイントと対策
イラスト副業は気軽に始められる一方で、**「思ったより稼げなかった」「続かなかった」**という声も多く聞かれます。
ここでは、初心者がつまずきやすいポイントとその回避法を紹介します。
❶ 安く売りすぎてしまう
最初のうちは「実績をつけたい」と思い、ワンコイン(500円)などで出品してしまいがち。
しかし、極端に安い価格設定は疲弊しやすく、モチベーション低下にもつながります。
▶対策:
- 最初から“最低限ほしい金額”を基準に設定しよう
- 「ラフ絵」「人数制限」などで工数を調整し、負担を減らす
- ステップアップ形式で価格を上げていく
❷ 著作権・二次創作の扱いを知らない
人気キャラのイラストを販売したり、依頼内容をそのままSNSで公開したりするのは著作権侵害になる場合もあります。
▶対策:
- 二次創作OKな範囲かを事前に確認する
- 商用利用・著作権譲渡・クレジット表記などは明示する
- トラブルを防ぐための「利用規約」を作っておくと安心
❸ 納期に追われて疲れてしまう
受注系の副業は納期があるため、本業やプライベートとの両立が難しい場合も。
また「好きな絵が描けない」ことで楽しさを失ってしまうこともあります。
▶対策:
- 1週間〜2週間程度の納期を目安に自分で調整
- 得意ジャンルや描きやすい絵柄に絞る
- 余裕がない時は「受付停止」にする柔軟さも大事
❹ SNSでの評価に一喜一憂してしまう
「いいねが少ない…」「反応がなくて不安」といった悩みは、多くのクリエイターが経験します。
しかしSNSの反応=実力とは限りません。
▶対策:
- フォロワーよりも“依頼者に刺さる絵”を意識する
- 投稿の時間帯・タグ活用で見られやすく工夫する
- 数より質を意識しよう(3件のいいねでも受注につながることも)
❺ モチベーションが続かない・燃え尽きる
始めたばかりのころは気合が入っていても、思うように収益が出なかったり、制作が負担になって辞めてしまうケースも。
▶対策:
- 長期的な目標ではなく、まず「月1件受注」など小さな達成目標を設定
- ストック型(LINEスタンプやBOOTHなど)と組み合わせて、気楽に続けられる形を作る
- 副業仲間やクリエイターとつながることで継続しやすくなる
6. SNS×イラストで収益を最大化する方法
イラスト副業において、SNSは“営業ツール”として非常に重要な武器です。
「依頼は全部Skeb任せ」「ココナラに出したけど反応なし」という方は、“集客動線”としてのSNS活用を意識してみましょう。
✅ SNSが重要な理由とは?
- あなたの絵柄や世界観を広く知ってもらえる
- プラットフォームへ誘導する“入り口”になる
- ファンやリピーターとの接点になる
SNSは“作品を見てもらう場”であり“信用を作る場”でもあります。
🎯 主なSNSとその活用法
① X(旧Twitter)
- リアルタイム性と拡散力に優れる
- Skebとの連携が可能(依頼受付ボタンを設置できる)
- ハッシュタグ:#Skeb募集中 #イラスト依頼受付中 などを活用
② Instagram
- ビジュアル重視で、デザイン性の高い作品と相性◎
- ハッシュタグ活用で海外ファンも増やしやすい
- ストーリーズやリールで裏側やプロセスを見せると親近感アップ
③ Pixiv
- 創作系・二次創作の文化に強く、イラストファンが集まる
- BOOTHとの連携でグッズやデジタル販売にも直結
- ブックマークや評価が“実績”になる
④ TikTok / YouTube Shorts
- 制作過程やタイムラプスをショート動画にすることで新規層に届きやすい
- 顔出し不要で「音×視覚」で世界観を伝えられる
💡 売れる人は「絵+α」を投稿している
SNSで人気が出る人の多くは、ただ作品を投稿するだけでなく、投稿内容にストーリーや価値を加えています。
たとえば:
- 「このキャラはこんな性格です」と設定を紹介
- 「描いた理由」や「悩んだポイント」を添える
- 制作過程(ラフ→線画→着色)を見せる
これにより「絵の価値」+「あなた自身の魅力」も伝わり、共感や信頼が得られやすくなります。
📌 フォロワーが少なくても売れる方法
「フォロワーがいないから依頼なんて来ない」と思いがちですが、実はそうではありません。
- タグ検索からの流入
- 1件のリツイートから依頼につながることも
- 実績が増えれば後から評価されるケースも多い
最初は“質と継続”が重要です。10人のフォロワーでも、「1人が依頼主」になれば、それは大きな成功です。
7. 月1万〜5万円を目指す収益モデルとロードマップ
イラスト副業は、工夫次第で安定した収入を得ることも可能です。
ここでは、初心者でも月1万〜5万円を目指せる収益モデルの例と、成長のステップ(ロードマップ)をご紹介します。
💰 現実的な収益モデル例
▶ 例①:Skeb中心(非交渉型・単発案件)
- 単価:1件あたり3,000円
- 月4件受注で月収12,000円
※リテイクがなく、1件あたり3〜5時間程度で完了できるため、初心者にも継続しやすい。
▶ 例②:ココナラ中心(交渉型・自由価格)
- 単価:5,000〜10,000円
- 月2件で月収10,000〜20,000円
- 慣れてきたら価格を上げて単価UPを目指す
▶ 例③:LINEスタンプ&BOOTH中心(ストック型)
- LINEスタンプ:100円×月200ダウンロード → 20,000円
- BOOTHのデジタル素材:500円×月20個 → 10,000円
※最初の作成に時間がかかるが、「放置で収益」が目指せる資産型
📈 初心者からステップアップするロードマップ
▶ ステップ1:準備期間(1ヶ月目)
- SNSアカウント開設&作品投稿をスタート
- Skeb・ココナラに登録、ポートフォリオ作成
- 価格は“低すぎず高すぎず”で設定(例:2,000〜3,000円)
▶ ステップ2:初受注と実績作り(2〜3ヶ月目)
- 実績がついたらSNSやプロフィールに追加
- リピーターを意識し、丁寧な納品とやり取りを心がける
- Skebでの完了率や★評価を意識
▶ ステップ3:価格調整&複数プラットフォーム展開(4ヶ月目以降)
- 価格を1.5〜2倍にアップ(需要に応じて)
- BOOTHやSUZURIなどストック型にも挑戦
- 「単発+資産型」のハイブリッドで安定化を目指す
🎯 副業として無理なく継続するコツ
- 目標は「月5万円」など金額より「月2件受注」など“行動ベース”が◎
- 疲れたときは“販売停止”などで調整できるのがイラスト副業の強み
- 最終的には「ファンが依頼をくれる」状態を目指すと楽になります
8. 実際にやってみた人の声・体験談(例)
イラスト副業は一人で始めることが多く、最初は「自分にできるのかな?」と不安を感じやすいもの。
ここでは、実際に副業としてイラストを始めた方の体験談を3名ご紹介します📣
🎨 体験談①:子育て中の主婦Aさん|月2万円達成
年齢・環境:30代・2児の母/イラスト歴は趣味レベル
利用サービス:ココナラ・BOOTH
「子どもが寝ている間に絵を描いて、月2〜3件受注。
最初はアイコン1,500円から始めましたが、リピーターが増えて今は5,000円でも受注あり。
自分の絵を“ありがとう”と言ってもらえるのが本当に嬉しいです。」
ポイント:
- 時間の制約がある中でも“スキマ時間”を活用
- SNSでのやり取りが苦手なため、メッセージ機能が整ったココナラを選択
✍️ 体験談②:副業デビューの会社員Bさん|SNS経由で依頼ゲット
年齢・環境:20代会社員/平日夜と週末に活動
利用サービス:Skeb・X(旧Twitter)
「SNSで1枚のイラストを投稿したら、想像以上に反応がありSkeb依頼が届きました。
1件3,000円から始めて、3ヶ月で10件以上の実績がつきました。
DMのやり取りが苦手なので、Skebの“非交渉型”が自分に合ってます。」
ポイント:
- SNSで地道に作品を発信
- Skebは“交渉不要”なので本業と両立しやすい
🛍️ 体験談③:趣味絵からLINEスタンプデビューした学生Cさん
年齢・環境:大学生/イラスト歴半年・完全独学
利用サービス:LINEスタンプ・SUZURI
「友達とのLINE用に作ったキャラが可愛いと言われて、勢いでスタンプ作成。
月300円ほどですが、何もせず売れていくのが面白くてハマっています。
今はSUZURIでTシャツ販売も挑戦中!」
ポイント:
- デザインセンスを活かして“ストック型”収益へ
- 低単価でも“積み上げ型”で長期的な収入に期待
このように、時間・スキル・目的に応じて柔軟に収益化できるのが、イラスト副業の大きな魅力です。
9. よくある質問(Q&A形式)
ここでは、イラスト副業を始める際によくある疑問や不安にお答えします。
初心者の方にもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください😊
Q1. 絵が下手でも本当に売れるの?
A:売れます。上手さよりも“求められる絵”かどうかが大切です。
デフォルメイラスト、ゆるキャラ、SNSアイコンなどは、画力よりも「親しみやすさ」「雰囲気」が重視されます。
上手さより“ニーズに合っているかどうか”で勝負できます!
Q2. スマホだけでもできますか?
A:可能です。iPadやスマホで描いている人も多数います。
アプリ(例:ibisPaint、Procreate、メディバンペイント)を使えば、スマホ1台でも十分始められます。
ただし画面の狭さや細かい作業には制限があるので、できればiPad+Apple Pencilがおすすめです。
Q3. 副業が会社にバレることはありますか?
A:基本的に確定申告時の「住民税の納付方法」で対策できます。
会社にバレたくない場合は、**住民税を「自分で納付」にする(普通徴収)**ように確定申告しましょう。
また、本名や勤務先がネットに出ないよう、ペンネームや匿名アカウントの使用も一般的です。
Q4. 収入が出たら確定申告は必要?
A:年間20万円以上の所得があれば、確定申告が必要です(会社員の場合)。
- 所得=収入−経費
- イラスト制作のためにかかった機材代、アプリ代、通信費の一部などは経費として計上できます。
収益が増えてきたら、簡単な青色申告や会計ソフトの導入も検討しましょう。
Q5. 納品した作品は勝手に使われたりしない?
A:納品時の取り決めが大事です。
- 商用利用OKかNGか
- 著作権譲渡の有無
- 加工・再配布の可否
などを、事前に明記しておくと安心です。
ココナラなどのプラットフォームでは、そのあたりの契約が自動で適用されるケースもあるので初心者向けです。
10. まとめ|まずは一歩踏み出してみよう!
イラスト副業は、「好き」を収入に変えられる、夢のある働き方です。
在宅・スキマ時間・スマホ1台からでも始められ、上手さや実績がなくても、誰かに必要とされるチャンスがあります。
✨ 本記事のおさらい
- イラスト副業は、受注型(Skeb・ココナラ)とストック型(BOOTH・LINEスタンプ)に大別できる
- 絵がうまくなくても“ニーズ”に合えば十分に売れる
- SNS発信と組み合わせることで収益化チャンスは格段に増える
- 月1〜5万円の副収入を目指すことも現実的
💡 大切なのは「完璧さ」より「試してみること」
「まだ自信がない」
「下手って言われたらどうしよう…」
そんな不安を抱えている方も多いと思います。
でも、最初の一歩を踏み出さなければ、
誰にもあなたの絵は届きません。
たった一枚のイラストが、
誰かの心を動かし、
「ありがとう」と言ってもらえる体験になるかもしれません。
🎯 まずやるべきこと3つ!
- SNSアカウントを作って、1枚投稿してみる
- Skebやココナラに登録して、プロフィールだけ整える
- 「価格はいくらで売りたいか」を紙に書いてみる
たったこれだけでも、「副業スタートライン」に立てます。
あなたの絵に、価値がある。
「趣味」で終わらせるか。
「副業」として広げていくか。
選べる時代に、あなたはどう動きますか?
自分の絵をもっと活かしたい――
そう思った“今”が、始めどきです。
一歩を踏み出す勇気が、未来のあなたの収入と、やりがいにつながります。
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